◇ 組織を運営したり、管理したりすると、
さまざまな問題にぶつかります。
そういった問題の再発を防止するために
組織の中には、それを規制するための
ルールが多数存在します。
こういったルールが多い組織ほど、
稟議が遅れ、迅速な判断ができず、
重要な事柄が骨抜きになったりしまいます。
大きな組織、歴史のある組織ほど、
こういうことが往々にしてあるものです。
◇ しかし そういったルールは、
大失敗や再発を防ぐための、
組織の「防衛本能」なのかもしれません。
組織も生き物です。
生理的にこの本能が機能してしまいます。
どこかで誰かがミスや不正をすると、
またひとつ事前のチェックプロセスが
ひとつ 加わります。
組織の大きさや歴史の長さが
その数を増やしていきます。
毎年雪だる式に増え、だんだんと
前に進んでいかなくなります。
そしてこの膨れ上がった
事前チェックプロセスで、
新しいことををやろうとすると、
がんじがらめに縛られ、そしてこれが
本来やらなければならない仕事にも影響し、
自ら組織の首を絞めていきます。
このことに気づいている人が
組織の中で極めて少ないのが現実です。
◇ いくらルールを作っても
コンプライアンス違反は減りません。
これはすでにルールが機能していない
ということを物語っています。
「事前チェックプロセス」を
むやみに増やすのではなく、
ある程度管理者の裁量に任せて、
まずは物事を進めてみて、
問題があれば責任を取るという
「結果責任プロセス」
に変えていくと、
組織の目標達成は早まります。
このくらい度量のある組織でないと、
いまの時代のスピードに
ついていけないのではないでしょうか?
みなさんもぜひ
「組織内の今あるルールが
本当に機能しているのか」 と
ときには疑ってかかってください。
必ず機能してないルールが見つかるはずです。
<今日の名言>
人が事を成す上で欠かせないのは
執念である。
努力はだれでもする。
その努力が執念と呼べるものになって事は成る。
その執念を生み出すもとは、
仕事に対する愛情である。
偉大な愛情と執念の努力
この二者が相まって初めて事は成る。
これは歴史の真理である。
京セラ創業者 稲盛和夫
*愛情と執念の努力が大事なキーワードです。
今日一日の人生を大切に!