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カルロス・ゴーンの3つの目標  vol.147

 

「ご迷惑とご心配をお掛けし、

                        深くおわびします」

 

  東京モーターショー会場での

  日産自動車のプレゼンは

  異例の謝罪から始まった。

 

  同社では、9月末に新車製造の

  最終工程である「完成検査」を

  無資格者が行なっていた。

 

  平成27年のモーターショーでは、

  当時社長だったカルロス・ゴーン氏が

  プレゼンをしていた。

 

◇ そのカルロス・ゴーン氏が

    ルノーから日産に移り、

     COOに就任したのは 1999年

    当時日産は経営危機に陥っていた。

 

    日産はそれまで何度も経営再建を

    目指したが、果たせなかった。

 

    そこでゴーン氏は3つの

    明確な目標を掲げた。

 

① 2000年度に連結当期利益の黒字化を達成

 

② 2002年度に、連結売上高営業利益率で

     4.5%以上を達成する

 

③ 2002年度までに、自動車事業の

   有利子負債を7000億円以下に削減する

 

これらをひとつでも達成できなかったら

 

    「私と経営陣は総退陣する」

 

 結果はご存知のとおり、

   一年前倒しで達成することができた。 

 

経営危機の原因は、

 

「全社的な視線が欠けていた」

 

と彼は言っている。

 

「各事業部が縦割りになり、情報が分断され、

    そこで多くの問題が発生していた」と。

 

この時点で、膿みは出し切ったはずだったが・・・

 

◇ 日産の国内の下請け企業は、

   1万4651社 で、従業員は 約79万人

 

    出荷停止がながびけば、

    多方面に影響が及びそうだ。

 

    再建に向けて、

 ゴーン氏の再登壇もありうる。

 

<今日の名言>

私は猫に対して感ずるような純粋なあたたかい

愛情を人間に対していだく事のできないのを

残念に思う。

そういう事が可能になるためには、私は人間より

一段高い存在になる必要があるかもしれない。     

                                                   寺田寅彦随想集

*動物を家族同様かわいがる人が
 最近増えたように感じます。
 そしてその分人間対人間の
 関係が希薄になっているようです。 
 現代版「生類憐れみの令」が出るかもしれません。

 

今日一日の人生を大切に!

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トンビ博士

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