◇ 「五輪書」は、宮本武蔵の著した兵法書。
熊本市近郊の金峰山にある霊巌洞で
執筆されたと言われています。
五輪書は、単に剣術や兵法の書に
とどまりません。
武蔵自身、
いずれの道においても人にまけさる所を知りて、
身を助け、名を託する所、是 兵法の道なり
と書いている通り、
その極意は、社会のあらゆる道にも
通じるものであるといいます。
◇ 宮本武蔵は「五輪書」の
「水の巻」の中で、こう説いています。
観見二つの事、
観の目強く、見の目弱く、
遠きところを近く見、
近きところを遠く見る事、
兵法の専(もっぱら)也
物事を見るには、常に「マクロの目」と
「ミクロの目」の二つの目で見ることが
大事であるといっています。
「観」とは心で観ること、
仏教でいうところの「観智」
つまり
「物事一切を観察して、
根本のことわりを悟る智恵」のこと。
「見」とは肉眼で見ることです。
戦いや戦闘の際には「大きく広く目配り」し、
「観の目」を強く、「見の目」は弱くして、
遠いところを的確に捉え、
身近なところの動きから大局をつかむ。
◇ また、目の球は動かさないで、
両脇を見ることも大切だと、
武蔵は説いています。
これを我々の仕事に適用すると、
「仕事はマクロで捉え、
ミクロで考えることが重要である。」
という意味になります。
世の中の動きや経済活動、景気循環、
株価・為替・金利・地価などの動向、
あるいはお客様の嗜好の変化、
売れ筋商品のトレンドなどの
「大局」を見捉えながら
何をしなければならないのか、
どのように行動するか等を考えることが重要です。
会社や上司から言われるままに
仕事をするのではなく、
マクロで捉え、ミクロで考える習慣は
大事ではないでしょうか。
<今日の名言>
最も強いものが生き残れるのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。
ダーウィン 「種の起源」
*みなさん!時代の流れに変対応できてますか?
対応できないと生き残ることができなくなります。
生き残りが危ぶまれる生物を絶滅危惧種と
呼んだりしますが、会社もいっしょです。
絶滅危惧種にならないよう変化に対応していきましょう。
今日一日の人生を大切に!