◇「韓非子」は、中国・戦国時代の
法家である思想家韓非の著作です。
その特徴を一言でいえば、
人間不信の哲学の上に立って、
権力のあり方を追求している点にあります。
「人間は信用ならない」 という
考え方が根底にあります。
そして権力維持の方途をさぐった本、
それが「韓非子」です。
三国志で有名な諸葛孔明が
座右においた帝王学の書でもあります。
◇ 彼の統治理論の中核となるのは、
「法」「術」「勢」の
三つの要件です。
「法」とは、法律のこと。
「術」とは、「法」を運用して
部下をコントロールするためのノウハウ。
「勢」は権勢とか権限という意味です。
「法」を貫徹して「術」を駆使し、
「勢」を握って部下をコントロールするのが、
組織管理の要諦であると
「韓非子」は主張しました。
◇ 中国ではむかしから、
組織管理のポイントとして、
「厳」と「寛」のバランスをとる
ことが必要だといわれてきました。
「厳」に片寄ると、
命令に従わせることはできても、
心服はされない。
一方、「寛」に過ぎると、
組織のなかに「甘えの構造」が
生まれてきます。
両者のバランスをとるのが
望ましい組織管理のあり方だと
言われてきましたが
「韓非子」はあくまでも
「厳」に固執します。
徹底して部下を疑えと説きました。
基本原則は「厳」だというのです。
つづく
<今日の名言>
人生において大事なことは、
夢と勇気とサムマネー
チャップリン「ライムライト」の映画より
*人生には勇気と夢があれば、
あとは金持ちでなくてもよい生活ができる。
楽しみの持てる少しの金があればそれで十分。
要するにお金よりも前向きな気持ちの方が
大事だということです。
しかし、トンビは少し違います。
夢と勇気とマッチマネー
学ぶだけでも、結構お金がいるものです。
今日一日の人生を大切に!