Categories: 人物に学ぶ

千葉ロッテマリーンズ ・井口資仁  今期限り!     vol.107

プロ4年目の25歳。

     突然、僕は二塁手となった。

 

     ずっとショートだった。

 

     ケガでポジションを奪われた。

 

     やむおえずのコンバートだった。

 

     気乗りがしなかった。

 

    でも、初めてセカンドの

    定位置に陣取って、びっくりした。

 

   わずか数メートル左に動いただけなのに、

   見える世界が変わった。

 

    打者と投手の駆け引きが。

 

    一塁手とランナーのせめぎ合いが。

 

    双方のベンチが全部見える。

 

     攻めと守り、投げると打つ。

 

     敵味方を同時に見渡せる。

 

    そんな二塁手の目を持ったからこそ、

    敵の隙を盗み、盗塁王になれた。

 

    投手の癖を盗み、3割バッターになれた。

 

   メジャーリーグで、

   ワールドチャンピョンの一員になれた。

 

   得意のショートに居直っていたら、

   おそらくたどり着かなかった未来。

 

    自ら望まない偶然を、

    必然に変えたからこそ、

    今の僕がいる。

 

    次はどんな偶然を必然に変えようか。

      千葉ロッテマリーンズ       井口資仁

 

◇ ほんの少し立つ位置を変えるだけでも

    見える世界が変わります。

 

    しかし変わったことが

    わからない人も大勢います。

 

  日頃から準備を怠らず、そのような感性を

  磨いておくことが大切です。

 

◇ 2017年6月20日、井口資仁選手は、

    今期限りで引退を発表しました。

 

    井口選手は、 日本とアメリカの両方で、

     優れた実績を残しました。

 

「井口みたいに野球を

          深く理解している選手はいない」

 

  ホワイト・ソックスがワールドシリーズを

   制覇した際に、オジー・ギーエン監督(当時)が

   残したコメントは有名です。

 

  井口選手、現役生活大変お疲れ様でした。

 

  来年度からは、違う形で

 お会いできることを楽しみにしています。

<今日の名言>

アマチェアは和して勝つ、プロは勝って和する

                                            三原 脩(おさむ)

   *黄金時代の読売ジャイアンツを
    破った西鉄ライオンズの名監督 

 

     アマチェアにとってチームワークは

     重要ですが、プロは勝ってなんぼの世界です。

 

     勝つことによってチームワークができると

     三原氏は言っています。 

 

     われわれもプロです。

     勝ちにこだわりたいものです。

 

今日一日の人生を大切に!

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トンビ博士

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