◇ 長い東西冷戦を経て
ロシアの国内経済が疲弊してくると、
当然、民衆の不満が高まり、
結果的にソ連は崩壊に至ります。
そしてソ連崩壊後に、大統領の座に
就いたのが、エリツインです。
そのエリッンを応援したのが
アメリカの金融資本でした。
こうして外国資本とロシアの起業家たちが
結託して国営企業を切り売りして、
莫大な富を築いていきます。
これが「オルガルヒ」と呼ばれる
ロシアの新興財閥です。
新興財閥のほとんどが、
見事なまでにユダヤ系でした。
「オルガルヒ」は、
資産を海外に移しました。
これが1998年のロシア危機の
一因となったと言われています。
そんな中、エリツイン大統領が心臓病で倒れ、
その後継者として登場したのが
ソ連時代の秘密警察(KGB)出身のプーチンです。
◇ 大統領に就任したプーチンは、
まずユダヤ系の新興財閥を
力ずくで、にじり上げました。
新興財閥のトップを逮捕し、
全財産を没収したのです。
ロシア人はプーチンに熱狂しました。
「ユダヤ財閥からわれわれの
国営財産を取り返してくれた」と。
プーチン大統領は、今でも
国民に対して絶大な人気があります。
一方で、
アメリカの金融資本、ユダヤ系財閥は、
プーチンを敵視するようになりました。
◇ こうした歴史的背景を見ると、
アメリカがプーチンの独裁を
非難する一方で、中国の習近平に
対しては甘い理由がわかります。
プーチンと違って中国共産党は、
外資を受け入れるからです。
ゴールドマン・サックス社に
たっぷり儲けさせてくれる。
だからトランプ大統領は、習近平を
独裁者として叩くことを控え、
軍備増強も、人権抑圧も
「見て見ぬふり」をしてきたのです。
トランプ大統領にも真っ向から中国を
非難できない事情があるのです。
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