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日本を追い込んだ「ハル・ノート」と北朝鮮  vol.91

◇ 日露戦争で日本が勝つまでは、

アメリカは日本に対して友好的であった。

 

ところが日露戦争で日本が大勝して、

中国大陸における日本の台頭が

めざましくなってくると、

アメリカは日本に対して

危機感をいだきはじめた。

 

日本の極東での勢力が大きくなると、

アメリカは中国大陸、東南アジアへの

影響力支配力を失い、米本土そのものも

危うくなるためだ。

 

◇ ちょうどその頃 日本の三国同盟締結、

満州国建国、それに対する中国の抗日

プロパガンダ等々、絶好の日本叩きの

口実を得たアメリカは、日本に対して

在米資産の凍結、輸出停止を行った。

 

当時、石油燃料とニッケル他金属の実に7割を

アメリカからの輸入に頼っていた日本は、

 

「それはかんべんしてください」  となり、

 

 日米の交渉が始まることになる。

 

 しかし

米の交渉そのものがいつまで続くかまったく不明。

 

日中戦争を継続するためにも石油とニッケルは必要。

 

従って、日本はアメリカと交渉をしつつ、

その一方で

資源をもとめてインドシナへの進出を開始した。

 

これに激怒したアメリカは、交渉において

日本への要求がどんどんエスカレート。

 

最終的には理不尽な要求をされ、

いよいよ日本も堪忍袋が切れて

真珠湾攻撃の流れとなったのである。

 

その交渉の過程で、歴史的にも重要な

資料として「ハル・ノート」が存在する。

 

「ハル・ノート」というのは

日本とアメリカ間でかわされた交渉メモのこと。

 

特に最後にアメリカ側から日本に

突きつけられた理不尽な要求メモのことを指す。

 

敗戦後日本を統治君臨したマッカーサー元帥は、

帰国後アメリカ議会で、

 

「日本が引き金を引いた太平洋戦争は、

  あくまで自衛の戦争だった

        ということがわかった」  

 

 と証言している。

 

その理由は、

 

日本を開戦に追いこんだ悪名高き

「ハル・ノート」は国務長官だった

コーデル・ハルが書いたものではなく、

実は彼のスタッフだったホワイトという男が

書いたものということがわかった。

 

さらにマッカシー上院議員による赤狩りの中で

ホワイトがなんとコミンテルンの

隠れたメンバーだったことが露見し、

ホワイトは自殺に追いこまれた。

 

モスクワの密命を受けたスパイが、

ソヴィエトの南進の野心を遂げさせるために

日本を戦争に追い込んでしまったのだ。

 

「ハル・ノート」は海外領土と種々権益を

一切放棄して返さぬ限り、アメリカ、イギリス、

フランスの国々は一切の物資の供給を

停止するという過酷なものであった。

 

◇ 歴史を紐解いていくと、

いろんなことが見えてくるが、

太平洋戦争開戦直前 と 朝鮮半島の

緊張が高まっている現在の状況とが

大変似通っていることに気づく。

 

別に北朝鮮を擁護するわけではないが、

あの国が国際社会の中で主権国家を

維持していくためには、核開発、核配備の

道は避けられず、

 

そんな中で、安保理主導の制裁措置が

だんだんとあの国を追い詰めていく

ことにならないだろうか?

 

最悪の場合、

 

北朝鮮が引き金を引いたあの戦争は、

   あくまで自衛の戦争だった」

 

というような証言が、数十年後に出てくる

可能性もありはしないか。

 

かつての日本がそうだったように。

 

歴史は 間違いなく 繰り返すのである。

 

今日から米韓演習が始まる。

 

 

*今日一日の人生を大切に!

 

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トンビ博士

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