Categories: 人物に学ぶ

お母さんの作ったおいなりさん   vol.59

◇ かつての欽ちゃんテレビ番組での話です。

 

    欽ちゃんが、15歳のある少年に好きなものを

    聞きました。

 

   すると、その少年はこう答えたそうです。

 

「お母さんのつくったおいなりさん」  

 

          え?   好きなものが、

    お母さんのつくった    “おいなりさん”

 

  それを聞いた欽ちゃんは、

        「大スターがいた、ここに !!!」

    と 大騒ぎしたそうです。

 

「お母さんの作った  “おいなりさん” 」

 

      その答えを聞いて、なぜ欽ちゃんは、

      この少年が将来、大スターになると

      思ったのでしょうか?

 

   欽ちゃんはこう言っています。

 

「これぐらいの少年に “好きなもの”

   を聞いたら、普通は食べ物とか、

   あるいはタレントの子なら、

   もしかすると『踊り』って言うかもしれない。

   そこへ『お母さん』って

   出てきたのはドキッってするでしょ。

 

   しかも、そこに”おいなりさん”を

  さらに一個乗っけたっていうのが

   並みじゃない。

 

  お母さんが一生懸命 おいなりさん

   作っている姿を、子どもにきちっと

   見せてきたんだろうね。

 

   単においなりさんじゃなくて、

   「お母さんの作った」って

     限定しているところが素晴らしい。

 

    それから、まだそれほど

     外に出ていない子どもが、

    家の中できちんと好きなものを

    見つけている、そのこともまた、

    とてつもないことだと思う」

 

◇  そして6年後、その少年は女性誌の

  「anan」の好きな男性ランキング で

    1位に選ばれることになります。

 

       少年の名前は 木村拓哉。 

 

    それから15年連続で第1位を独走します。

 

    欽ちゃんの予言は当りました。

 

    一生懸命おいなりさんを作る

    お母さんの姿がスター性を育てたのです。

 

   どんなことであれ、心を込めてすることは、

   誰かの心の灯りになるのです。

 

  それにしても 欽ちゃんは

  人を見る目線が違いますね。

 

<今日の名言>

おじさん、世の中でいちばん美しいものが

恋なのに、どうして恋をする人間は

こんなにぶざまなんだろう。

 

こんどの旅でぼくが分かったことは、

ぼくにはもうおじさんのみっともない

恋愛を笑う資格なんかないということなんだ。

 

いや、それどころか、おじさんの

ぶざまな姿がまるで自分のことのように

哀しく思えてならないんだ。

 

だから、もうこれからはおじさんを

笑わないことに決めた。

 

だって、おじさんを笑うことは、

ぼく自信を笑うことなんだから。 

       by満男の語り 

 

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トンビ博士

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