◇ かつての欽ちゃんテレビ番組での話です。
欽ちゃんが、15歳のある少年に好きなものを
聞きました。
すると、その少年はこう答えたそうです。
「お母さんのつくったおいなりさん」
え? 好きなものが、
お母さんのつくった “おいなりさん”
それを聞いた欽ちゃんは、
「大スターがいた、ここに !!!」
と 大騒ぎしたそうです。
◇ 「お母さんの作った “おいなりさん” 」
その答えを聞いて、なぜ欽ちゃんは、
この少年が将来、大スターになると
思ったのでしょうか?
欽ちゃんはこう言っています。
「これぐらいの少年に “好きなもの”
を聞いたら、普通は食べ物とか、
あるいはタレントの子なら、
もしかすると『踊り』って言うかもしれない。
そこへ『お母さん』って
出てきたのはドキッってするでしょ。
しかも、そこに”おいなりさん”を
さらに一個乗っけたっていうのが
並みじゃない。
お母さんが一生懸命 おいなりさん
作っている姿を、子どもにきちっと
見せてきたんだろうね。
単においなりさんじゃなくて、
「お母さんの作った」って
限定しているところが素晴らしい。
それから、まだそれほど
外に出ていない子どもが、
家の中できちんと好きなものを
見つけている、そのこともまた、
とてつもないことだと思う」
◇ そして6年後、その少年は女性誌の
「anan」の好きな男性ランキング で
1位に選ばれることになります。
少年の名前は 木村拓哉。
それから15年連続で第1位を独走します。
欽ちゃんの予言は当りました。
一生懸命おいなりさんを作る
お母さんの姿がスター性を育てたのです。
どんなことであれ、心を込めてすることは、
誰かの心の灯りになるのです。
それにしても 欽ちゃんは
人を見る目線が違いますね。
<今日の名言>
おじさん、世の中でいちばん美しいものが
恋なのに、どうして恋をする人間は
こんなにぶざまなんだろう。
こんどの旅でぼくが分かったことは、
ぼくにはもうおじさんのみっともない
恋愛を笑う資格なんかないということなんだ。
いや、それどころか、おじさんの
ぶざまな姿がまるで自分のことのように
哀しく思えてならないんだ。
だから、もうこれからはおじさんを
笑わないことに決めた。
だって、おじさんを笑うことは、
ぼく自信を笑うことなんだから。
by満男の語り
*今日一日の人生を大切に!