◇ ITと聞いたら、もうなんとなく
ひと昔前の少し古びた言葉のように感じます。
また最近はITよりも、IoTという言葉を
いろんなところで見かけます。
クラウドが出てきたと思うと、 ビックデータ、
AI等 、新しい言葉が次々に出てきます。
そのぐらい、世の中の変化が早いということです。
◇まさにIT新時代の到来ですが、
今後の成長力という意味では、
インドは世界一だと思います。
人口も、2050年には中国を抜いて、
世界第一位の人口大国になるだろうと
予測されています。
では、なぜインドでITが発達したかというと、
実は「カースト制度」と深い関わりがあります。
◇「カースト制度」とは、インドで生まれた
独特の社会的身分制度のことで、
インドでは「ヴァルナ」、「ジャーティ」と
呼ばれています。
「ヴァルナ」には、4つの階級が存在し、
上からバラモン、クシャトリヤ、
ヴァイシャ、シュードラ に分けられます。
そして「ジャーティ」は、カーストを
さらにそれぞれの職業で細分化したものです。
◇オフィスの掃除ひとつとっても、
「机の上を拭く階層」と「床を拭く階層」が
違っているので、日本だと1人でできる掃除でも
何人ものインド人を雇わなければなりません。
結果的にはそれが「ワークシェアリング」に
つながっていますが、
経済発展にとっては足かせです。
インドでは、ヒンズー教徒が数多くを占めます。
ヒンズー教の全身は、バラモン教です。
バラモン教からヒンズー教になる過程で、
職業階層が固定化されました。
ところが、ITは最近生まれた新しい産業です。
したがって職業としての
カーストの縛りがありません。
つまり低い階層の生まれでも、
能力さえあればITの仕事に就けるのです。
これがインドでIT産業が発展した理由です。
◇また、インドはイギリスの植民地
だったので、多くの人が英語を話せます。
そしてインド国内には憲法で
公認されている言語が、21もあります。
となると、結果的には英語が
インド国内の共通語となります。
ITと英語、そして伝統的に数学が
得意の人が多いということになると、
ソフト開発に非常に有利となります。
◇またアメリカと昼夜が逆というのも
メリットです。
インドに仕事を依頼すれば、
アメリカが寝ている間に、
インドで作業が可能です。
たとえば、
アメリカが夜の間にインドでソフトを作ります。
簡単なソフトなら、翌日に受け取れます。
◇そして今インドの中でも、
注目を集めている都市が、
バンガロールです。
インド版シリコンバレーと
言われている、このバンガロールに
世界中の優良企業が集まってます。
マイクロソフトの研究開発拠点は、
イギリスケンブリッジ、 中国、北京、
インド・バンガロールにあります。
日本にはありません。
この事例一つ見てもわかるように、
日本は世界の重要な
戦略拠点から外れています。
それは何故かというと、
優秀な人材が少ないということです。
また、同じ給料であれば、
中国、インドに行けば、
同じ能力の人を2人雇えるということです。
日本は、今のままでは、
これからどんどん出遅れていきます。
世界の大きな流れに乗れなくなっています。
その原因の根底にあるのが、
「少子高齢化」と「日本の教育のあり方」
ではないかと思います。
◇インドのイメージは、もはや
「インド=カレー」ではありません。
あと10年もしたら、
「インドはソフトウェアの国」と
誰もが答えるようになると思います。
教育レベルやソフトウェアの分野では、
インドは、日本よりも圧倒的に上をいきます。
もう追いつけません。
そのくらい離されています。
インドのイメージが少し変わった
のではないでしょうか?
<今日の名言>
日本の男はそんなこと言わないよ
何も言わない 眼で言うよ
おまえのこと 「愛しているよ」
すると 向こうも眼で答えるな
「悪いけど あんたのこと嫌い」
するとこちらも眼で答えるな
「わかりました。いつまでもお幸せに」
そのまま くるっと 背中を向けて
黙って去るよな
それが日本の男のやり方よ。 by 寅さん
*眼でものを言う、
これが日本男子のやり方です。
だから日本では忖度するのかもしれません。
この寅さん方式を学ばなければ…
*今日一日の人生を大切に!