中国の兵法書「孫子」に学ぶ 人材育成&活用術     vol.30

◇中国の兵法書に「孫子」という

    古典があります。

 

   紀元前500年ごろ、

  春秋時代に書かれた書です。

 

  ナポレオンや毛沢東も「孫子」

 を座右の書としていました。

 

 日本では,そんなに有名な本ではありませんが、

 アメリカのMBAでは、この本が教科書

 代わりに使われたりします。

 

 ソフトバンクの孫社長も

 この本に出会い、大きな影響を

 受けたと聞いています。

 

 古代中国の孫子の思想は、

 現代のビジネスにおいても

 参考にされているのです。

 

◇その孫子の中で「走・弛・陥・崩・乱・北

    という敗北にいたるポイントが示めされています。

 

走:戦力は互角でも、力が分散して集中していない。

弛:装備も訓練もよいが、トップの能力が劣る

陥:トップは優秀でも、部下に実力がない 

崩:トップが勝手な行動を取り、幹部がこれを止められない 

乱:組織の統制が弱く、規律がなくバラバラ 

北:少数で多勢を相手にしたり、弱小チームを強敵にあてたり、

       重点でない ところに力を注いでいる。

 

 事の敗因を知ることは、

 次なる勝利に向けた必要不可欠な

 作業です。

 

 そして敗因の最大の要因は、

 「管理者自身」 にあるのです。

 

 多くの戦いの中から集約された

 これらのポイントは、仕事をするうえでも

 肝銘すべきでしょう。

 

 敗因を減少させ、より勝因を増やすために

 必要な措置を取っていきたいものです。

 

◇また その「孫氏」の中に

 

「善く戦うものは、之を勢に求めて、人に求めず」

 

 という言葉があります。

 

「名将とは勝利を戦いの流れに求めて、

                       人材には求めようとしない」

 という意味です。

 

 個人の技能を高めることは、もちろん

 必要ですが、まず集団の力を引き出すことが

 先決だと、孫氏には書いてあります。

 

「パレードの法則」を勉強したばかりなので、

 なんとなくストンと腑に落ちるところがあります。  

 

 個人の技能や実績も大事ですが、

 それよりも集団とか組織とかの流れが

 より大事なのかもしれません。

 

「どこに集中して資源を投入するか、

       そして その どこに を 見極めること」 

 

 忘れないでください。

 

<今日の 名言>

********************

 並以下の能力を向上させるために

 無駄な時間を使ってはならない。

 

 強みに集中して取組むべきである。

 

 無能を並の水準にするには、

 一流を超一流にするより

 はるかに多くのエネルギーを必要とする。

 

 しかるに、あまりに多くの人たち、

 組織、そして学校の先生たちが、

 無能を並にすることに懸命になっている。 

 

 資源に対しても時間に対しても、

 有能な者をスターにするために

 使わなければならない。

           P.F ドラッガー

********************

今日はもうひとつおまけ!

無能より、不能のほうが気にかかり   

        77歳の元社長

 

*やっぱし いくつになっても 

どちらかというと 

こちらのほうが気になるもんですかね。

 

*今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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