◇「一番力を入れたのは、
従業員にこの会社は潰れたと、
理解させることでした」
これは、日本航空(JAL)の稲盛和夫名誉会長が
しみじみと述懐した言葉です。
「本当は職を失って路頭に迷わなければ
ならないはずなのに、
誰も潰れたという意識がない。
倒産したという意識を全員に持たせ、
深く反省してもらう必要がありました」
◇その当時の日航の体質は、
山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」を読めば
よく理解できます。
結局、過去の栄光に溺れ「パラダイムシフト」
できなかった ということだと思います。
そして稲盛和夫氏が投入され、
JALは再上場を果たしました。
◇本日は、この稲盛氏の人生方程式を
紹介します。
その方程式とは
人生・仕事の結果 = 考え方×熱意×能力
「能力」とは、才能や知能といった
「先天的な資質」を表し、
「熱意」とは、情熱や努力する心といった
「後天的な努力」を表します。
「考え方」とは、哲学や思想、倫理観
といった生きる姿勢、それらをすべて包含した
「人格」を表します。
その中でも最も大事なものが「考え方」であり、
「能力」と「熱意」は 0点から100点 までの
点数があるのに対し、
「考え方」は -100点から100点 までの
点数が存在する、という方程式です。
つまり、
「考え方」はマイナスからプラス
までの幅広い範囲があり、その考え方次第で
人生・仕事の結果(成果)が
マイナスにもなるし、プラスにもなる。
たとえ「熱意」や「能力」が高得点でも
その時の「考え方」がマイナス思考の場合は、
マイナスの人生や仕事となって
しまうということです。
なるほど…. なるほど…
◇何事もプラス思考で捉えることができれば、
あとは努力次第、自己研鑽次第
ということになります。
しかしここを多少怠ったところで
「考え方」さえ間違っていなければ
成果がマイナスになることはありません。
いかに「考え方」が大事であるかを
この方程式は言い表しています。
◇人生において、
何が起きても、 辛い経験をしても、
どんな失敗をしても 厳しく叱責されても
まずは、「プラス思考」で捉えてみましょう。
そうすれば
人生方程式の解が、マイナスになる
ことはありませんし、
そして その「思考パターン」が習慣と
なれば、 人生がより良い方向に動いて
いくのではないでしょうか。
<今日の名言>
持てるかどうかで、人生の幸不幸が
決まります。
まず、働く意義を見つけることです。
自分を主役にして脚本を書いた人と
目的意識もなく惰性で生きてきた人では、
大変な違いができるのです。
稲盛和夫
*今日一日の人生を大切に!