◇「パレードの法則」の基本原理が
発見されたのは、1897年で、
発見したのはイタリアの経済学者
ヴィルフレード・パレードでした。
パレードは19世紀のイギリスにおいて、
所得と資産の分布を調査しました。
そして所得と資産が一部の人たちに
集中しているのを発見したのです。
つまり、
わずか20%の人たちに
資産総額の80%が集中している
ことを発見しました。
これは実に興味深いことです。
世の中は構造的に不合理になる
ようになっており、
全体の規模やレベルが
上がれば上がるほど、
格差は拡がっていくことになります。
「富めるものはますます富み、
貧するものはますます貧する」
この「マタイの法則」とおり、
社会の上下構造が隔絶していくのです。
◇そしてさらにパレードが発見した
もう一つの事実は、
時代を問わず、国を問わず、
集めたデータを調べたかぎり、
この不均衡のパターンが
一貫して繰り返し現れる
ことでした。
◇しかし残念なことに、
パレードは自分の発見したことの重要性と
適用範囲の広さに気づいていながら、
それをうまく説明できませんでした。
それが原因でこの法則は
長い長い眠りにつくことになります。
◇そして、1949年、
ハーバード大学の心理学教授ジップと
品質の神様であるアメリカ人ジュランによって、
この法則が証明されることになります。
その後この法則は世界中に広がり、
世界中の多くの経営者に
非常に大きな影響を与えてきました。
◇パレードの法則は、なかなか実感が湧かない
という現実があります。
それはなぜか?
我々は、原因と結果は釣り合うと考えがちです。
もちろん そうなる時もありますが、
しかし現実はそうなっていない
ということです。
原因と結果のデータを検証し、分析してみれば、
ほとんどの場合不均衡がみられということです。
“これは実におもしろい” ^_^ ことなのです。
つづく
*今日一日の人生を大切に!