今の自分を常に高次からみる「メタ認知」は毎日の記録にあり  vol.14

◇「メタ認知」「メタ」とは、

「高次の」という意味です。

つまり

「知覚、記憶、学習、言語、思考」などの

認知活動をすることにより、

より高い次元から、より高い視点から、

物事を認知することです。

 

何かをしているときに、

自分の頭の中にいる「もうひとりの自分」

自分を監視し、自身をコントロールする、

そんなイメージです。

 

◇サッカー選手の本田圭佑さんは、

ACミランに移籍を決めた際、

その理由を

『心のなかのリトル・ホンダに聞きました。

    そうしたら「ミランでプレーしたい」と答えた。

   これが決断した理由です。』 と答えています。

 

この「リトル・ホンダ」こそ、「メタ」なのです。

 

◇現在進行中の

自分の「思考や行動」そのものを

冷静に分析することにより、

自分には

「何ができて、何ができないか」

「不足している能力は何なのか」

を理解することができます。

 

◇一流のビジネスマン、プロのスポーツ選手、

役者さんは、この「メタ認知」

高い人が多いと言われます。

 

「メタ認知能力」が高い人ほど、

自分の思考パターンやクセにこだわり

心身のコンデションなどを

客観的、分析的に捉え、

自分の行動をパターン化しています。

 

マリナーズのイチロー選手などは

その典型的な例だと思います。

 

また、今でこそ「メタ認知」という

言葉は認知されてますが、

世阿弥は、これを「離見の見」という

言葉で表しました。

 

「離見の見」とは

「客席で見ている観客の眼で

自分自身を見なさい」ということです。

 

では、どうやって見るのか?

 

世阿弥は「目前心後」という言葉を

用いています。

「眼は前を見ても、心は後におくこと」

と言っています。

 

つまり、昔からあった

「モノの見方」だったんですね。

 

◇では、どのようにしたら

この「メタ認知力」を高めることができるのか?

 

実は、この「メタ認知」は、

自分で鍛えることができると言われています。

 

自分のふと思いついた考えや行動を、

毎日、日記のように記録し、

 

そしてその考えや行動記録の中に

共通の行動がないかをチェックし、

 

その要因を客観的に分析していくのです。

 

◇この「日記のような毎日の記録」

続けることで、「メタ認知」が習慣化され

「変わりたいけど、変われない自分」

に向き合えるようになり、

自己変革のきっかけとなるのです。

 

◇みなさんも、

「もうひとりの自分」に問いかけ、

自分自身を俯瞰しながら、

この「メタ認知力」を高め、

自己変革に取組んでみてはいかがでしょうか?

 

*今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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