◇今日はトンビの好きな
「モーリー先生と火曜日」 ミッチ・アルボム著
1999年にアメリカで制作され、
テレビで放映されたので
ご存じの方も多いかもしれません。
「ミッチ、私は死にかけているんだよ」
◇16年ぶりに再会した恩師モーリーは、
病魔に侵されていました。
毎週火曜日、飛行機に乗って
恩師の自宅に見舞い、対話を重ねます。
「人は、お互いを愛さなければ滅びる」
「いかに死ぬかを学べば、
いかに生きるかも学べる」
「何も怖れることはない。
死と睡眠は同じようなもの」
とモーリーが言います。
◇その本の中で、ある小話が出てきます。
*****海と波の小話******
ある小波は
陽光と風に戯れながら
上に下にと波打ち
幸せな時を送っていました。
だが、ある波が岸に
ぶつかるのを見て怖くなります。
別の波が聞きました 「何が悲しいの」
小波は答えました
「僕らは岸にぶつかり 消えてしまうんだ」
別の波は答えました
「バカだな」
「僕らは波ではない 海の一部なんだ」
「海の一部なんだ」
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◇この文章は非常に心に響きます。
そして奥深さを感じます。
トンビとみなさんが、「地球の一部」であるように
ひょっとしたら
もしかしたら
トンビも みなさんも
ひとつの 命かもしれません。
人はそれぞれ別人で、
個々の存在のようにみえますが、
それはそう見えているだけで、
本当は一体なのかもしれません。
◇同じような話は、他にもあります。
たとえば
南アフリカ共和国のズールー族の挨拶は、
「SAWUBONA(サウボーナ)」といいます。
これは「We see you」という意味だそうです。
「We」 というのは、
自分と、自分の今をつくってくれた先祖のこと
「you」 は
相手と、その相手の今をつくってくれた先祖の
ことを言っています。
自分たちがつながりの中で
生かされているという哲学が、
日常の挨拶に含まれているのです。
ズールー族の彼らは、
人と人がつながっていることを
知っているのです。
この「つながり」というのは
生物学的とか、コミュニティとしてとか
そう言った実在的なことではなく
もっと奥の深い、根源的な スピリッチャルな
ところでの「つながり」を意味しています。
◇あなたの周りにいる他人を大事にしてください。
それは、あなたの一部なのです。
*今日一日の人生を大切に!